【競技ダンス】中国で見た、足型以外の差

重慶のダンス学校で見た範囲から、足型が変わった時に残るホールド、バランス、フットスピードの基礎を考える。
足型が決まっている時は、かなり踊れる
中国に行って、ダンスについて少し考え方が変わった。重慶のダンス学校でいくつかのカップルを見ていると、決まった足型ならかなり踊れる。でも、そこから別のフィガーに変えた瞬間、動きが薄くなる子もいた。
最初は、単純に足型を覚えているかどうかの差だと思った。ただ、見ているうちに、足型だけでは説明できないように感じた。足型の外側にある基礎、自分一人で立って動いてバランスを保つ力が、カップルで踊った時の強さにもつながっているように見えた。

男性は、ホールドを保つ基礎が強く見えた
俺が見た範囲では、中国の男性はホールドを作って身体をキープする基礎の練度が高く見えた。腕を固めるというより、相手と組んだ時の枠を崩さない。上半身の形を保ったまま、身体の重さを使って動かす。その土台があるから、決まった足型に入った時の見え方が良くなる。
細かいリードやマニアックな情報伝達をどこまで使うかは、組み方によって違うと思う。必要最低限のリードでも動けるように、それぞれが自力で踊っているからだ。

女性も、相手に動かしてもらう前提ではない
女性側は、シャドーで踊ることが普通になっているように見えた。速い動作への慣れもある。足元のスピードが速く、自分でバランスを保ちながら動いている印象が強かった。
日本と中国のどちらが上という話ではない。教室の仕組み、練習時間、組み方、指導の考え方が違う。その結果として、俺には踊りの前提が違って見えたという話だ。
「リードがなくても動ける。あれば、さらにできる」
日本では、男性のリードを前提にして、リードが来てから女性が動く場面が多いように感じる。もちろん、それが悪いわけではない。組みやすいし、二人の動作を合わせやすい。
ただ、女性が一人でも動ける状態でリードを受けるのと、リードがないと動けない状態で受けるのでは、見た目の大きさや動作の自由度が変わる。俺の感覚では、中国で見た踊りは「リードがなくても動ける。リードがあれば、さらにできる」に近かった。
足型が変わった時に、基礎が出る
決まった足型を踊れることと、何でも踊れることは違う。足型が決まっていれば、二人のタイミングも、身体の方向も、次の動作も予測しやすい。
でも、急に別のフィガーへ変わると、覚えた順番だけでは対応できない。そこで、ホールド、バランス、フットスピード、身体の向き、相手との距離が出てくる。

だから俺は、決まったルーティンを繰り返すだけでなく、シャドー、基礎練習、別フィガーへの切り替えも必要だと考えるようになった。
俺の「枠組み・箱運びスタイル」
これは、右手と左手で女性を軽く内側へ挟むように枠を作り、男性の体重の掛け方で女性も運ぶという考え方だ。これだけで全部が解決するわけではない。でも、男女がそれぞれ自分で立つ基礎を持った上で使えば、二人の動作を一つの枠でまとめやすい。
女性にどちらの足を出させるかも、慣れれば枠と体重の操作から伝えられる。男だけが馬力を出すのではなく、男女両方がこの動作を覚えないと、パワーも一体感も出にくい。これはまだ俺の理論として整理している途中だけど、足型の外側にある基礎を考える材料にはなると思う。